豆餅が有名で、いつも行列ができている「出町ふたば」というお餅屋さんがあります。食べてみると、並んでまで買う意味が分かるほど、確かにおいしい。これは、20代では分からないものでもあるのだけれど・・・

立春。ボクは、この日を大切にしていて、年明けからその年の予定や目標を決めて準備、集中して読書する時間に当て、立春から本格的に活動するようになってから数年が経ちます。その経過が良いことから、毎年のパターンとなっているんです。

今日、冬の晴天だったことで、ふと思い立って、散歩がてらに下鴨神社に参拝に行き、その帰り、ぶらぶら歩き回りました。そして、その先に見えたのが、ふたばさんの行列だったわけなんです。いつもより行列が短かった(だけど、並んでいる間に、いつも通りの長さになっていたけれど)ので並ぶ気になって、看板商品の名代豆餅や丹波黒豆餅、丹波福豆大福、よもぎ餅、田舎餅などを買いました。

いや〜久しぶりのふたばさんのお餅は、やっぱりおいしかった。「お早めにお食べ下さい」とのシールが貼られているのは、食品衛生上のことでもありますが、こちらのお餅は翌日には硬くなってしまいます。一般的には、やわらかさを保つために水飴などを入れるのに、ふたばさんではお餅そのものなんですから、当たり前といえばそうなんです。

毎日、大量の商品が売れていき、それを製造するのも大変だと思い、豆餅を食べながら考えていると、ふと思い当たることがありました。看板商品の名代豆餅や丹波黒豆餅、丹波福豆大福、それぞれに入っている豆の種類は違うのですが、形状そのものは似ています。あれれ???

実は、あんこをお餅で包んで(※)、その上に豆をのせ、そして再度、お餅で包んであるんです。だから、中心に入っているお餅(※)は3種類とも同じというわけなんです。たったこれだけのことですから何でもないことではあっても、お餅(※)を作る人、豆をのせてからお餅で包む人と、作業を分担できることから、効率がいい作り方ですね。

それに、包むというのは作業の慣れが必要ですから、まずお餅(※)を作ることで作業に慣れる。商品の中に入るわけですから、少しくらい形が良くなくてもいいと考えると、外側のお餅を包むのは慣れた人が担当すれば、商品の見栄えは保たれ、中のお餅(※)を作る人は、作業を続けていくことで慣れてくるし、いずれ慣れれば外側のお餅を包むことができるようになる。

上に書いたことは、あくまでボクの想像ですが、こういったことを日常の作業に取り入れられないかと考えることで、作業効率を上げる方法が見つかるかも知れません。それも、作業に慣れてもらうという目的がありつつ、商品の品質を落とさないというメリットまでありながら。