「お店の名前は、なるべくネット上に出さないでね」と言われているので書けませんが、平日であろうが雨が降ろうが、雪なんて滅多に積もらないのに積もってしまった日でさえ、ほぼ満席だった飲食店が京都にあります。

ボクも、その飲食店の常連の一人で、この雪だから客足も鈍るだろうと、顔出しして元気づけようと向かってみたら、なんと大勢のお客さんで客席は埋まっていて、その光景にボクの方が元気づけられてしまう結果に一一。いや〜ビックリしました。

・・・と、同時にうれしかった。

集客とは何か?

この飲食店のお料理は、確かにおいしいと思うし、一緒に行った人達もそう言う。だけど、とびっきりかと問われると、失礼ながら特別な何かを感じることはない。一番ではないけれど、質が高いことは間違いないといった感じなのだ。どこどこホテルや一流の料理店での修行はしていないけれど、素材を厳選して、丁寧に調理してあるのは、食べてみれば分かる。

同じ質やレベルのお料理を求めるだけなら、そこから歩いて行ける範囲に何軒かあるはずなのですが、その飲食店だけがお客さんの入りが多いのには、ちゃんとした理由があるのです。

それは、オーナーさんやスタッフさんが、いつも笑顔で、温かく迎え入れてくれること。

初めて行こうが、飛び込みであっても、何度か来たことがあるように出迎えてくれるので、最初の注文をする前から楽しい気分になると、みなさんが言います。ここ、本当に大切なポイントだと思うんです。

人との接点をどこか避けているようにも思える、今のような風潮の中では一一。だけど、みんな、本心では結び付きを求めているわけであって。

あの笑顔は、常連さんを増やすだけの、十分なインパクトがあるんですよね。